【家庭菜園】ハクビシン対策の方法は?撃退法や予防法まとめ
大切な農作物を食い荒らすことがある「ハクビシン」は、外で野菜を育てる人たちの悩みの種ですよね。そこで本記事では、ハクビシンから畑を守るための対策を紹介します。ハクビシンの特徴や性質も解説するので、ぜひ最後までご覧ください。
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ハクビシンの特徴
ハクビシンは50cm〜1mほどの体長で、灰色の体毛と顔に入った白い縦線模様、細くて長い尾が特徴です。また足跡は、前足にも後ろ足にも爪の跡がなく、5本の指の跡が残っています。山間部で目撃されることが多い動物ですが、近年では都心部にも現れるようになりました。ハクビシンは薄暗い場所を好むため、木の穴や他の動物が作った巣穴、民家の屋根裏などに住み着くこともあります。
ハクビシンが畑を狙う理由
ハクビシンは雑食なので、果物以外にも、野菜や昆虫、ネズミ、カエル、鳥の卵など、何でも食べます。また、夜行性で夜中に活動するため、人気がない夜中の畑は、野菜を思う存分に食べられる絶好のエサ場だといえるでしょう。
またハクビシンは、東南アジア生まれの動物なので、マンゴーやバナナなどの南国フルーツが大好物です。畑や庭に、みかんや柿、いちじくの木がある場合には用心しましょう。
ハクビシンが畑にもたらす被害
ハクビシンが畑の近くに住み着くと、大切に育てていた野菜や果物、花などを食べられてしまいます。またそれだけではなく、ハクビシンの糞尿が原因となって住宅にシミができたり、アンモニア臭が漂ってきたりすることがあるため、ハクビシンを見つけたらすぐに対処することが大切です。
また、ハクビシンの死骸や糞に害虫が群がると、人体に悪影響を及ぼす細菌が持ち込まれることもあるため、十分注意してください。
ハクビシンを畑から遠ざける方法
ここでは、ハクビシンの被害を予防する方法を解説します。
エサになるものを置かない
ハクビシンから大切な畑を守るためには、果物や野菜など、エサになりそうなものを放置しないようにしましょう。熟した果物や野菜を放置していると、知らない間にハクビシンにエサをやっているのと同じことになってしまいます。野菜や果物が育ったらできるだけ早く収穫したり、害獣防止のネットを張ったりして、農作物に近付けない工夫をしてください。
落ち葉を掃除する
ハクビシンは臆病な性格をしているため、木や枯葉を見つけると潜って身を隠します。ハクビシンの隠れ場所をなくすためにも、木や枯葉はこまめに掃除して、見通しを良くしておきましょう。
ゴミを放置しない
外に置くゴミ箱の蓋は、ハクビシンが開けたり、風で飛んだりしないような重いものを選びましょう。重い蓋がない場合は、重い物をのせるのもおすすめです。ハクビシンの餌になりそうなものは、畑の近くから徹底的に排除してください。
ハクビシンが嫌う臭いを撒く
ハクビシンが嫌いな臭いに、唐辛子やニンニクなどの刺激臭、石油系の臭いなどが挙げられます。ガソリンを撒くのは危険なので、ニンニクや唐辛子を置いてみてください。
ニンニクや唐辛子を置く場所は、ハクビシンの通路になっていそうな場所がおすすめです。風で飛びそうな場合には、通気性の高い袋に入れ、農作物の支柱や杭などに結んでおきましょう。また、市販の忌避剤や燻煙剤を使って嫌な臭いを発生させる方法も、高い効果が期待できます。
ネットを張る
ハクビシンが農作物に接触できないように、害獣避けのネットを張っておく方法があります。金網や電気柵を設置するのが難しいという方にも、手軽に試せる方法です。ハクビシンは高い運動能力を持っているため、ネットに隙間があると飛び越えたりくぐったりして、あっさりと農作物を取ってしまいます。ネットに隙間を作らないよう心がけ、他の害獣対策用のアイテムとも併用してみてください。
ハクビシンを撃退する際の注意点
ハクビシンは、鳥獣保護法で守られている動物なので、許可なしに捕獲や駆除を行うことができません。そのため、ハクビシンを駆除する場合には、お住まいの自治体に申請書を提出しましょう。もし違反した場合には、1年以下の懲役または100万円以下の罰金を支払うことになります。自分で駆除するのが難しい場合や手間をかけたくない場合には、狩猟免許を保持している捕獲業者に依頼するのもおすすめです。
ハクビシンの生態を知って畑の作物を守ろう!
本記事では、ハクビシンから畑を守るための対策を紹介しました。ハクビシンは雑食で夜行性なので、夜中に畑に現れて、農作物を食い荒らします。被害を防ぐためにも、ハクビシンが好む環境をできるだけ作らないように心がけましょう。