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夏のガーデニングは暑さ対策が重要!遮光ネットの選び方を解説

夏の暑さ対策としてネットで覆われた作物のイメージ

 

近年の夏は、30度を超える真夏日や、35度以上の猛暑日になることも少なくありません。厳しい暑さは、植物の発芽や育苗に悪影響を与えるため、対策が必要です。本記事では、夏の日差しや高温から植物を守るための農業用遮光ネットについて、効果や選び方のポイントを解説します。

この記事を読むための時間:3分

農業用遮光ネットの効果

農業用遮光ネットの主な効果は、以下の4つです。

 

  • 高温障害を防ぐ
  • 発芽を安定させる
  • 土壌水分を保つ
  • 作業者の熱中症を防ぐ

高温障害を防ぐ

植物の多くは、50度前後の高温にさらされると、葉焼けなどの高温障害が起きます。遮光ネットで日光を遮り、地温やハウス内の温度上昇を抑えることで、高温障害を予防できます。

発芽を安定させる

植物の種は、ある一定の温度にならないと発芽しませんが、温度が高すぎても発芽しにくくなります。特に大根やキャベツなどの冬野菜は、30度を超える環境では発芽率が下がる傾向にあるため、注意が必要です。夏に秋~冬野菜の種まきをする際は、遮光ネットで地温の上昇を防ぐことで、発芽の安定につながります。

土壌水分を保つ

遮光ネットを植物の上に直接かぶせることで、土壌水分を保つ効果が期待できます。また、植物にネットをベタがけすると、土壌に雨が直接当たらないため、雨上がりに土が固まらないメリットもあります。

作業者の熱中症を防ぐ

夏のハウス内は高温になり、作業者の熱中症リスクが高まります。真夏の高温期は、植物だけでなく作業者の安全を守るためにも、遮光ネットを活用することをおすすめします。

遮光ネットの選び方

遮光ネットを選ぶ際は、以下のポイント3つを考慮して最適なものを選びましょう。

 

  • 遮光率
  • 織り方・編み方

遮光率

遮光ネットを使用する際、植物に必要な光まで遮ってしまうと、生育の遅延や不良につながるおそれがあります。以下を参考に、育てている植物の種類に合った遮光率のものを選びましょう。

 

野菜類

20~50%

鉢花

30~70%

観葉植物・キノコ類

50~90%

遮光ネットの色は主に「黒」「白」「シルバー(グレー)」の3色があり、色によって遮光や遮熱性に違いがあります。

黒色は光を吸収しやすい性質があり、遮光率に優れています。ただし、紫外線や赤外線も吸収するため、ネット自体が熱を持ちやすいデメリットがあります。風通しが悪い場所で使用すると、熱がこもって高温になりやすいので注意が必要です。

白色は太陽光を反射する色であるため、遮光だけでなく遮温にも役立ちます。遮光性は黒色より劣りますが、反射光でネットで覆った部分も明るいので、ニンジンやキャベツなど、発芽に光が必要な植物の日除けにも適しています。

シルバー(グレー)

黒と白の中間色であるシルバーは、遮光性と遮熱性のバランスが良いことが特徴です。日光を適度に遮りつつ、温度の上昇も抑えたい場合は、シルバーカラーを選ぶとよいでしょう。

織り方・編み方

遮光ネットの性質は、織り方や編み方によっても異なるため、チェックしましょう。

平織

縦方向の糸と、横方向の糸が交互に交差する平織は、摩擦に強く丈夫で、全体的に遮光性が高いことが特徴です。

ラッセル編み

ラッセル編みは、編み目を縦方向に連続させる編み方です。目がズレたり、切り口がほつれにくかったりする特徴があります。収束性に優れているため、主にハウス内の日よけとして利用されます。

カラミ織

カラミ織は、平織と、ラッセル編みの特徴を合わせ持つ織物です。目がズレにくく、高い耐久性をほこります。農業用ハウスの外張りや、スライドカーテンにも使われます。

遮光ネットは目的に最適なものを選ぼう

農業用遮光ネットは、夏の厳しい日差しや暑さから、植物を守ってくれるアイテムです。また、作業者の熱中症予防にもつながるため、積極的に活用しましょう。遮光ネットを選ぶ際は、遮光率、色、織り方をチェックして、目的に合ったものを選ぶことが大切です。

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