家庭菜園のカラス対策は何をすべき?カラスの特性や注意点を徹底解説
家庭菜園で育てている大切な農作物が、カラスの被害に遭っているという方は少なくありません。そこで本記事では、家庭菜園におけるカラス対策について徹底解説します。カラス対策を行う際の注意点も併せてお伝えするので、ぜひ最後までご覧ください。
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日本に生息するカラスの種類
日本に生息しているのは、主にハシブトガラスとハシボソガラスの2種類です。ハシブトガラスのクチバシが太めで少し曲がっているのに対し、ハシボソガラスは細くまっすぐに伸びたクチバシを持っています。
カラスの特性
カラスは雑食性なので、野菜や果物、昆虫、樹木の種子、小動物など、あらゆるものを食べて生きています。人間の生活圏が拡大したことにより、近年では都市部でも多く目撃されていますが、都会に住むカラスは栄養源の確保のために生ごみを漁ることも少なくありません。
また、カラスは非常に高い知能を持ち、小学校低学年の子供の知能に匹敵するといわれています。目をつけられてしまうと、繰り返し狙われる恐れもあるため注意しましょう。
【家庭菜園】おすすめのカラス対策
ここからは、家庭菜園におけるおすすめのカラス対策を紹介します。専門業者に駆除を依頼する方法もありますが、その前に一度試してみましょう。
かかしを置く
かかしは、昔から実用されているカラス対策の1つです。かかしを置くことで人間がいると勘違いさせて、農作物に近付かせないようにしています。しかし、かかしが人間でなく何の害もないことがバレてしまうと、カラスが学習して忌避効果がなくなることがあります。
光るものをぶら下げる
カラスは、視覚を奪うようなまぶしい光を嫌うため、CDなどをぶら下げて光を反射させることで、カラスを遠ざけることができます。設置する際には、CDとCDの間にある程度の間隔を空けておくのがポイントです。CDが自分たちに危害を加えないことを学習すると効果がなくなることがあるため、設置場所は定期的に変えましょう。また、まぶしいフラッシュライトが発光することで、カラスを撃退するアイテムも販売されています。
カラス用の忌避剤を使用する
カラスに効く忌避剤を使用するのもおすすめです。カラスが嫌う成分を利用して追い払う方法で、忌避剤を散布したり置いたりして寄りつかないよう働きかけます。スプレータイプや固形タイプのものなど種類はさまざまなので、使いやすいものを選んでみてください。
鳥よけネットを使う
ビニールハウスを建てて農作物を守るのは、もちろん効果的なカラス対策です。ビニールハウスを作るのが難しいという方は、ベランダや畑にネットを張ることで、カラスが侵入できないようにする方法を試してみましょう。
虫を予防するためには、細かい目のネットが必要ですが、鳥よけを目的とするのであればさほど細かい目のものは必要はありません。プランターや地植えした野菜にかぶせるだけなので、ビニールハウスよりも手軽にカラスからの被害を防ぐことができます。
超音波を使う
特定の周波数の超音波を発生させることで、カラスを撃退することができます。野菜に影響がないのはもちろん、人間には何ともない音なので、ストレスを感じることがありません。ソーラー充電ができる製品もあるため、長期的に設置する際には、大きなコスト削減を見込めるでしょう。
カラス対策を行う際の注意点
ここからは、カラス対策を行う際に注意したいポイントを紹介します。
病原菌に注意する
カラスは、感染症や伝染病をもたらす病原菌を保持していることが少なくありません。むやみに触ると感染して健康を脅かす恐れがあるため、直接的な接触を避けてください。
カラスの繁殖期には近づかない
カラスは、3月〜7月に繁殖期を迎えます。繁殖期のカラスは気性が荒く、人間に対して攻撃的な傾向があるため注意しましょう。この時期のカラスを刺激すると、長期的な恨みを買う危険性があるため、できるだけ近づかないようにしてください。
近所の迷惑にならないようにする
光る物や音で威嚇するもの、レーザーポインターなどを使ったカラスの撃退を考えている場合は、近隣住民の迷惑にならないよう心がけましょう。
カラスの特性を知って効率よく対策しよう
本記事では、家庭菜園におけるカラス対策について解説しました。カラスは非常に頭の良い生き物なので「不快な場所」だとインプットさせることで、寄り付かなくなります。カラスの被害にお悩みの方は、本記事の内容をぜひ参考にしてみてください。