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家庭菜園の害虫予防策は?コバエが発生する原因と対処法を徹底解説

野菜についた害虫

 

家庭菜園で野菜や果物を育てていると、害虫被害に悩まされることはありませんか?そこで本記事では、家庭菜園における害虫予防の方法をお伝えします。コバエが発生する原因や対処法も紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。

この記事を読むための時間:5分

家庭菜園の作物に害虫が来るリスク

害虫が家庭菜園の野菜につくと、新芽や葉、根などを食べて、せっかく育てた野菜を台無しにしてしまうことがあります。また、屋外で保存している野菜が被害に遭うことも少なくありません。害虫の種類によっては、農作物の質を落とすだけではなく、間接的に人間に悪影響を及ぼす害虫も存在するため注意しましょう。

【家庭菜園】害虫予防の方法

ここからは、家庭菜園における害虫予防の方法をお伝えします。

日当たりと風通しをよくする

害虫を発生させないためには、日当たりと風通しを良くして農作物の生育環境を整えましょう。日当たりや風通しが悪いと植物の抵抗力が低下し、害虫に打ち勝てなくなります。日当たりと風通しを改善するためには、支柱を立てると効果的です。また、定期的に芽かきを行うなど日頃のケアを欠かさないことで、虫の発生リスクを低減できます。

土の状態を改良する

虫に強い農作物を作るためには、状態の良い土で育てることが大切です。そのためにも、日頃から土の状態をよく観察して適切な量の肥料や石灰を与え、健康な土作りを目指しましょう。また、土の水はけが悪いと、高温多湿を好むナメクジなどの害虫が集まってきます。さらにナメクジなどを餌とする小動物や鳥などもやってくる原因になるため、排水しやすい土作りを心がけてください。

農薬を使う

防虫に特化した農薬を使えば、効率的に害虫被害を防ぐことができます。安全に使用するためにも、散布する量やタイミングを厳守することが大切です。生態系や人体への影響が気になるという方は、化学合成された農薬ではなく、自然成分を使ったものを選びましょう。

コンパニオンプランツを植える

コンパニオンプランツとは、育てている野菜のそばに植えると良い効果をもたらす植物のことを指し、共栄作物や共存作物とも呼ばれます。コンパニオンプランツを植えると、風味や味が良くなったり、病害虫の被害に遭いにくくなったりするなどのメリットがあります。

 

例えば、ミニトマトを植える場合は、近くにタイムやバジルなどを植えてみましょう。タイムは、青虫やハエ、モンシロチョウなどの虫を避ける効果があり、バジルはアブラムシやコナジラミを遠ざける効果が期待できます。また、バジルは水を多く吸収するため、乾燥した環境で甘く育つミニトマトとの相性は抜群です。

資材を活用した防虫対策

確実に虫の発生を防ぎたい方におすすめなのが、資材を活用した防虫対策です。ここでは、防虫を目的とした資材の使い方について解説します。

防虫ネット

防虫ネットは、害虫対策に役立つ代表的な資材の1つで、野菜を直接覆うタイプのネットのことです。虫の侵入を防ぐだけでなく、暴風雨などの被害からも農作物を守ってくれます。防虫ネットをせっかく張っても、隙間が開いていると小さな虫が侵入するため、侵入されそうなルートは完全に塞いでおきましょう。また、防ぎたい虫の種類に合わせて、適切な目の大きさを選ぶことも大切です。

寒冷紗

寒冷紗は、非常に細かい目を持つ網状の布のことです。寒冷紗を農作物にかけておくことで、防虫効果が期待できるのはもちろん、直射日光や風、凍霜などの被害からも守ってくれます。初期や買い換え時に費用がかかるものの、虫の食害を大幅に減らせることを考慮するとコストパフォーマンスは抜群です。耐久性の高い製品を選んだり、破れても縫い合わせて使ったりすることで、費用を抑えることができます。

不織布

不織布は、マスクやコーヒーフィルターなどの日用品などに使われている素材ですが、防虫にも効果的です。通気性や保湿性、保温性に優れていて、生育環境を保ちながら虫や鳥の侵入を予防できます。トンネル状に骨組みを作り上から不織布をかける方法や、苗の四方に支柱を立てて不織布をかける方法、畝全体に不織布を直接かける方法などがあります。

【家庭菜園】コバエ予防の方法

家庭菜園に使う道具

 

ここからは、コバエの発生を防ぐ方法を紹介します。

水をやりすぎない

植物に水を与えすぎると、根腐れなどを起こすだけではなく、湿った環境を好むコバエが発生しやすくなります。特に、有機物質の肥料が配合されている土は、常に濡れているとコバエにとってうってつけの産卵場所となるため注意しましょう。

風通しをよくする

植物を風通しの良い場所に置くことで、コバエの発生を防ぐことができます。置く位置を工夫したり支柱を活用したりすることで、高温多湿の環境を避けてください。

有機肥料を与えすぎない

コバエは、有機肥料が多く混ぜ込まれた栄養豊富な土を好みます。特に、米のとぎ汁を植物に与えている場合や、生ごみ処理機で作った堆肥を使用している場合は要注意です。

害虫が発生したときの対処法

ここからは、実際に害虫が発生したときの対処法をお伝えします。

捕まえて処理する

害虫の数が少ない場合は、1匹ずつ捕まえる方法があります。虫に抵抗のない方であれば、手で潰す方法も可能ですが、安全のためにも作業用の手袋を装着しておきましょう。また、割り箸やトング、ピンセットなどを使って捕殺する方法もおすすめです。

殺虫剤を使用する

虫の数が多い場合は、殺虫剤を使用して効率よく駆除しましょう。ホームセンターやネットショップには、個人でも手軽に使えるスプレータイプの殺虫剤なども販売されています。食品成分で作られている製品や、オーガニック栽培にも使えるタイプの製品もあるため、自分の栽培スタイルや作物の種類に合ったものを選んでください。

天敵生物・天敵昆虫は駆除しない

天敵生物や天敵昆虫とは、害虫を捕食してくれる虫のことです。例えばテントウムシは、害虫であるアブラムシを食べてくれる天敵昆虫です。他にも、タカラダニやヒメハナカメムシなどが天敵昆虫の例として挙げられます。殺虫剤を使用すると、害虫だけでなく天敵昆虫まで忌避する可能性があるため注意しましょう。

コバエが増え続ける理由

コバエは、卵を産んでから孵化するまでのスピードが半日〜数日ほどと非常に早い昆虫です。さらに、生まれた個体は1週間ほどで成虫になり、数日のうちに産卵します。非常に早いスピードで仲間を増やすため、駆除をしても追いつかないことが少なくありません。

コバエが発生したときの対処法

ここからは、コバエが発生した場合の対処法をお伝えします。

めんつゆトラップを使う

めんつゆトラップとは、コバエが好むめんつゆの匂いを利用した罠のことです。醤油やみりんなど、匂いのあるものならめんつゆに限らず材料として使用できます。めんつゆトラップの作り方は、以下の通りです。

 

  1. ペットボトルの底の部分を、カッターで5cmほど切り出しましょう。
  2. 1cm程度の水を入れます。
  3. 水の半量ほどのめんつゆを加え、よく混ぜてください。
  4. 柑橘系の香りがついた洗剤を数滴垂らしたら完成です。

 

コバエが多い場所にトラップを仕掛けておけば、数日から1週間ほどでコバエを捕獲できるはずです。

市販のコバエ対策グッズを使う

ホームセンターやネットショップには、コバエ対策用のグッズがたくさん販売されています。粘着型トラップは、コバエが多い場所に吊り下げるだけで引っ掛けることができるため、手間をかけることなく駆除することができます。スプレータイプの駆除剤なども販売されているため、ぜひチェックしてみましょう。

土を変える

コバエは、有機物の多い栄養豊富な土を好む虫です。コバエの発生を防ぐためには、有機肥料を与えすぎないようにしましょう。また、市販の土の中には、既にコバエの卵が混じっている可能性があります。気になる方は、室内専用に作られた無菌タイプの土に買い換えてください。

家庭菜園の害虫は正しく予防・対策しよう!

本記事では、家庭菜園の害虫を予防する方法を紹介しました。害虫を予防するためには、風通しや日当たりなどの環境を整えたうえで、資材を活用した防虫対策を講じることが大切です。正しい知識を身につけて、大切な農作物を害虫の被害から守りましょう。

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